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同志社大学の「学部間ヒエラルキー」に関する考察

14の学部と26000人を超える学生を擁する同志社大学。では、同志社の中でも学部間の「ヒエラルキー」はあるのか、OBの私が詳しく解説します。

学部間の偏差値の差

まずは同志社大学の学部間の偏差値の差を見てみましょう。

同志社大学の各学部・学科を見てみると、例えば東進模試では偏差値70に文学部・英文やグローバル・コミュニケーション学部などが位置しており、合格に必要とされる偏差値が最も高いとされています。

一方、文系学部に限ってみると65のスポーツ健康科学部や、66の神学部や文学部哲学科などが低くなっています。

河合塾のランキングでも、グローバル・コミュニケーション学部などの65が最高です。

大学生活で感じた学部間ヒエラルキー

在学中に感じた同志社大学における学部間ヒエラルキーを個人的感想にもとづき紹介します。

「学部間」の差を意識する機会は無い

私が入学した頃は心理学部やグローバル・コミュニケーション学部が最も偏差値が高く、低いのは神学部や文化情報学部でした。

ですが偏差値が高い学部の学生を「優秀」とする風潮は無かったと感じますし、逆に偏差値が低い学部を見下すような風潮も感じたことはありません。私自身も心理やグロコミュが特段優秀だと思ったことはありませんし、逆に神学や文情の学生が劣っているとは考えていません。むしろ学生数が少ないこともあり、神学部の学生には畏敬の念すら感じます。

もし「○○学部は偏差値が低い」などと言うような人がいれば、周りから白い目で見られることは確実でしょう。


学科間の序列は感じた

私は文系の1学科しかない学部の出身であるため、学部内のヒエラルキーが物理的に存在しない環境で学生生活を送りました。しかし他学部の学生と話をしていると、学科間のヒエラルキーを感じる場面がしばしばありました。

例えば法学部の場合、政治学科の学生に学部を尋ねると「法学部だよ 政治学科だけどね」と卑下したような返答をする学生がしばしば見られました。他の学部でも、例えば文学部や社会学部などで同様の傾向を感じます。

ただし、特定の学科だからといって他の学部の人から馬鹿にされるようなことは無いでしょう。少なくとも私は在学中そのような場面に遭遇することはありませんでした。

なんとなくエリート臭がする法学部法律学科

必ずしも偏差値が最も高いわけではありませんが、法学部法律学科は学内においてなんとなく「かしこい」というイメージを持たれがちです。他の学部・学科でそのようなイメージのあるところはありませんが、法学部法律学科だけはそのような印象があります。

就活への影響は?

よく「文学部は就活に弱い」といった話が聞かれますが、同志社大学が公表している学部ごとの就職実績のデータなどを見ても、文系においては学部による就職実績に大きな差は無いといってもよいでしょう。

私は人事関連の仕事をしていたことがありますが、大企業を含む数人の採用担当者の話として「文系で専攻内容まで見ることはほぼ無い」とのことです(むしろ出身高校名の方が大事とも)

受験生へ

学部・学科選びは自分自身の「興味」を軸に選ぶのが一番です。毎年一定数の学生が留年しますが、中には自分の学部学科の勉強に興味が持てず留年してしまう人もいます。