電気代とガス代は年間6444円安くできる | 一人暮らしの節約術

一人暮らしで毎月頭が痛い光熱費。実は電力会社とガス会社の契約を切り替えるだけで、年間6444円の節約になります(一人暮らしの平均使用量での試算) 電気代とガス代を節約する方法を紹介します。

電力会社とガス会社は「自由化」されている

安い料金プランを選ぶと節約になる

電気は2016年から、ガスは2017年からそれぞれ「自由化」されています。以前は電気は関西電力、都市ガスは大阪ガスしか利用することが出来ませんでしたが、自由化によって他の会社を自由に選ぶことが出来るようになっています。

自由化によってソフトバンクやENEOSなど様々な会社が電力・ガスの販売に乗り出しており、主に料金の値下げで激しい顧客獲得競争を繰り広げています。既に20%の契約者が、関電から他の電力会社に契約を切り替えています。

切り替え手続きは簡単、費用も工事も無い

電力会社・ガス会社を変更するにあたって、手続きはウェブからの申込みだけで完了します。

大家や管理会社への許可も基本的に必要ありませんし、工事や初期費用も基本的に発生しません。現在契約している電力・ガス会社への解約手続きすら必要ありません(新しい会社に申込みをすると、申し込みを受けた会社が解約手続きを代行して行う仕組みが整っている)

停電などのリスクはどの会社でも同じ

電力・ガス会社を切り替えると料金が安くなります。そこで気になるのが停電などのリスクです。

電力・ガス自由化で様々な会社が参入しましたが、電気やガスを届けるルート(電線やガス管)はどの会社でも同じです。引き続き関西電力・大阪ガスが責任を持って担っているので、どの会社と契約しても全く同じように電気ガスを使うことが出来ます。

もし契約した電力会社・ガス会社が供給を行えなくなった場合は、電気ガスを届けるルートを管理している関電・大ガスが一定期間供給を肩代わりする仕組みが整っています。既に倒産した新規参入の電力会社は何社もありますが、利用者は他の会社への切り替え手続きを行うことで停電すること無く電気の使用を継続することが出来ています。

災害時の復旧についても、どの会社と契約していても同じです。逆を言えば停電しにくい会社、というものもありません。

電力会社・ガス会社はどこがお得なのか

では、同志社大生の一人暮らしにはどの電力・ガス会社がお得なのか。一人暮らしの平均使用量(電気:月170kWh、ガス月17立米)での試算結果とともに紹介します。

大阪ガスと関電の料金を比較する

大阪ガスは電力の販売に参入、また関西電力はガスの販売に参入し、お互いの顧客を激しく奪い合っています。では、大ガスと関電はどちらが安いのか。シミュレーション結果を紹介します。

ガス料金電気料金月合計月の差額
大阪ガスのガスと
関電の電気
3731円3765円7496円
電気・ガスとも大ガス3721円3663円7384円-112円
電気・ガスとも関電3337円3622円6959円-537円
関電のガスと
シン・エナジーの電気
3441円 3503円 6944円 -552円

一人暮らしの場合、大阪ガスのセット契約よりも関西電力のセット契約プラン「なっトクパック」の方が安いです。関電のセット契約にすると、大ガスのガスと関電の電気を利用していた場合と比べて年間6444円の節約になります。もちろん初期費用や解約金などはありません。

また、関電のガスと新電力中堅のシン・エナジーの「きほんプラン」を組み合わせることで、更に安くなります。シン・エナジーはオリックスやJR西日本系のファンド、三井物産などが出資している会社です。初期費用や解約金はありません。

プロパンガスを使っている場合は

京田辺などでは大阪ガスの都市ガスではなく、プロパンガスを利用している場合があります。私も京田辺で借りていたアパートはプロパンガスでした。

プロパンガスの場合は、プロパンガスの契約先を変更することは基本的に出来ません。電力会社だけを変更することが出来ます。一人暮らしで安い電力会社は以下のとおり(一人暮らしの平均使用量月170kWhでの試算)

社名・プラン名関電との料金比較備考
シン・エナジー
きほんプラン
年3071円安い初期費用・解約金無し
ENEOSでんき
関西Aプラン2年契約
年2297円安い途中解約で1100円
の違約金
リミックス電気
電気代割引プラン
年2263円安い 初期費用・解約金無し
ENEOSでんき
関西Aプラン
年1922円安い 初期費用・解約金無し

電力会社を関電から変更するだけで、年間数千円の節約になります。

関連:電気料金比較シミュレーション(新電力比較サイト)